気になるアンティークコインを見つけたとき、「本物だろうか」と気になることがあります。
購入前の確認に役立つのは、第三者による鑑定、鑑定会社の登録情報との照合、そして購入先の確認です。見た目だけで判断するより、これらを組み合わせることで確かめられることが増えます。
この記事では、NGC・PCGSの鑑定済みコインを中心に、偽物を避けるための確認方法をご紹介します。
近年発行されたモダンコインにも共通する内容なので、年代を問わず、気になる一枚を検討するときにお読みいただけます。

左から、1992年 10ペンス、2022年 ライオン・オブ・イングランド2ポンド、1998年 ブリタニア50ペンス
スラブ入りのコインなら、本物?
NGCやPCGSなどの第三者鑑定会社では、専門家がコインの真贋や状態を確認しています。
鑑定済みコインは、「スラブ」や「ホルダー」と呼ばれる保護ケースに収められ、ラベルにコインの種類や鑑定評価、鑑定番号などが記されています。
本物の鑑定済みコインには専門家の評価が付いていますが、鑑定会社のケースやラベル自体をまねた偽物も報告されています。
ケースに入っているかだけでなく、鑑定会社に登録された情報と、そのコインが合っているかも確認できます。
鑑定番号が見つかれば、安心?
実在する鑑定番号を使った偽造ケースもあるため、検索結果が出ることだけで、購入する商品が本物だと確定するわけではありません。
鑑定番号を検索すると、鑑定会社が記録したコインの種類や評価を確認できます。
番号が見つかったら、表示された情報や写真が、購入するコインと合っているかも確認します。
NGC・PCGSの鑑定番号は、どう確認する?
鑑定番号は、ケース上部のラベルに記されています。
検索に使うのは、NGCでは鑑定番号とグレード、PCGSでは鑑定番号です。
年号やコイン名は、検索結果が出た後に、購入するコインと合っているかを確認するために使います。
鑑定会社の公式サイトを開く
NGC・PCGSの公式サイトにある、鑑定番号の確認ページを使います。
ラベルの番号を入力する
商品写真のラベルに記された鑑定番号を入力します。NGCでは、番号とあわせてグレードも選択します。
例えば、掲載しているヴィクトリア女王生誕200周年記念5ポンド銀貨なら、鑑定番号「4963171-011」と、グレード「70」を入力します。

ラベルの鑑定番号「4963171-011」と鑑定評価を使って、NGCの登録情報を確認できます。
ラベルの「ULTRA CAMEO」は仕上がりの特徴を示す表記で、検索時の入力は不要です。
登録内容と商品を見比べる
検索結果では、次の情報が商品と合っているかを見ます。
- 年号やコインの種類
- 鑑定評価
- 登録写真がある場合は、コイン・ラベル・ケースの特徴
撮影時の光や画面の設定によって、色合いや見え方が異なることがあります。
ラベルの読み方や詳しい確認方法は、それぞれの記事でもご紹介しています。
登録写真がない、番号が見つからない場合は?
NGCは、鑑定された時期や提出方法などによって、登録写真がない場合があると案内しています。
写真が表示されないことだけで、偽物とは判断できません。
番号が見つからない場合は、入力した数字や、選択したグレードがラベルと合っているかを見直します。
入力し直しても情報が見つからないときや、商品と違う点が気になったときは、販売元や鑑定会社に問い合わせることもできます。
写真では、どこを見ればいい?
鑑定番号の照合では、コインの表裏と、ケース・ラベルが読める写真を使います。
登録写真があれば、図柄や文字の配置、その一枚の特徴などを見比べられます。
ラベルには、専門家が鑑定時に付けた状態の評価が示されています。
商品写真では、購入するコインの現在の姿と、図柄や色合いなど、その一枚の魅力を確認できます。
なお、写真の色合いは照明や画面によって変わり、ケースの傷や反射が重なって見えることもあります。
写真に気になる線や色が見えるだけで、偽物や鑑定評価の誤りとは判断できません。
写真だけではわかりにくい部分は、商品説明も参考になります。
それでも気になる点が残る場合は、販売元に問い合わせることもできます。
安いコインは偽物?高ければ本物?
コインの価格には、鑑定の有無や状態、希少性など、さまざまな違いが反映されます。
例えば、第三者鑑定のスラブに入っていないコインは「裸コイン」とも呼ばれます。一方、NGCやPCGSのスラブ入りコインは、専門家による鑑定を受け、状態の評価が示されています。
鑑定には費用もかかり、こうした違いが販売価格に反映されることがあります。
同じ種類のコインなら、グレードが高いものほど高値で取引される傾向があります。
さらに、その状態で残る枚数が少なく、求める人が多いコインには、高い価格が付くこともあります。
そのため、見た目が似ていても、鑑定の有無やグレードによって価格が違う場合があります。
ただ、価格だけで本物か偽物かは決められません。
安さや高さだけで判断するより、どのようなコインで、どんな鑑定情報が付いているかを見ると、価格の違いも理解しやすくなります。
発行枚数と希少性の関係は、こちらで詳しくご紹介しています。
商品写真だけでなく、掲載元も確認する
商品写真や説明文が、別のサイトに無断で使われることがあります。
FALJU COINSでも、過去に商品が無断で出品されているのを確認し、削除を求めたことがあります。
見覚えのある写真でも、元のお店による出品とは限りません。掲載先のURLや販売者名もあわせて見ると、どこから購入する商品なのかを確認できます。
安心して、コインを楽しむために
肖像の表情や細かな模様、描かれた時代の物語。
そんなところに惹かれて、手元に置きたい一枚が見つかることがあります。
その一枚を購入するとき、自分でも鑑定番号を調べ、登録情報や写真と照らし合わせることができると、より安心して検討できます。
FALJU COINSのコレクションでは、各コインの写真や鑑定評価に加え、図柄の見どころや歴史的背景もご紹介しています。
写真の中に、手元でも眺めてみたい一枚が見つかるかもしれません。
FALJU COINSのコレクションでは、各コインの写真や鑑定評価に加え、図柄の見どころや歴史的背景もご紹介しています。
手のひらに収まる、歴史と芸術。
Art and history, held in your hands.
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